登場人物
第二章
●ビリー・ジェイソン 石油王の曾孫、おかげで金はあるがわがままな性格。ある日倉庫で古ぼけた日記を見つける。チョコボが大好物。 ●トライセラ・ジェイソン 石油王の孫。ビリーの父。流れ弾にあたり即死。享年41歳。本編には書かれていないが、生前は、財力にものをいわせた切手蒐集が趣味だった。60枚以上持っていた。 ●ステファン 腹話術芸人。父親は探偵業を営んでおり、ジェイソン一家との関係が深いことでも知られている。 ●吉川 第一章でNYに飛ばされたが奇跡のカムバック。事件の影響で冷徹な男となった。 第一章 吉川 桜井 菊池 村井 真由美 ペドロ 番場ヒロフミ バンババン 桑田 シトラス ビリーバンババン 以前の記事
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「村井ー!村井ー!」
目覚めの第一声。俺はいつのまにか寝てしまっていたらしい。 「なんだよ~」 菊池も起きた。 「村井が…村井がバンババンに…今みたんだ!とにかくやばいんだよ!」 「おいおい吉川勘弁してくれよ。何わけわかんねーこといってんの。ただの夢だろ?」 菊池は眠たそうに目をこすりながら呆れ顔でいった。 「菊池信じてくれ!今のはただの夢なんかじゃない!真由美?真由美なら信じてくれるよな?真由……真由美?お前何やってんだ?」 真由美はとっくに目覚めていた。そして今は井戸の中を覗きこんでいる。 「ねー?昨日は気づかなかったけどなんでこの井戸、階段がついてるのかしら?もしかしたらこの下に何かあるかもしれないわ。吉川君も何か不吉なものを感じたみたいだし、あてもなくさまようくらいならこの下にいってみましょうよ」 「そうだな!そうしよう。おい菊池!とにかく行くぞ!」 3人は井戸を下った。 (コツコツコツコツ) (コツコツコツコツ) 降りてからしばらくは無言で早歩きを続けた。地下は通路になっていたのである。 「ねー?ここなんか見覚えない?」 突如として真由美が言った。 「そういえばここ…夢の国商店街の地下通路じゃねーか?ほら?去年みんなで肝試しやったさ。」 菊池が応じた。 「そういえばそうだな。なんか見覚えあると思ったんだよ。確かあん時も村井だけどっかいっちゃってみんなで探したよな。どうしてあいつだけいつ…」 俺は思わず口をつぐんだ。 目の前に…俺ら3人の目の前にバンババンの姿があらわれたのだ。 「懐かしい昔話は終わったか?お前ら。よくここまでたどり着いたな。おそらく村井を探しにきたんだろうが…しかし残念だったな。村井ならもういないぞ。とっくにご自宅だ。」 バンババンが不敵な笑みを浮かべながら言った。 「村井がご自宅?お前何言ってんだよ!?」 菊池でさえ突然の事態に困惑している。 「分からないのか?村井はお前らを俺のもとへおびきよせるための囮だったんだよ。バカな奴らだ。まんまと騙されおって。」 「…どういうことだ!?村井はバンババンの味方なのか!?…何がどうなってるんだ!?…」 俺ら3人はただ唖然と立ちつくすばかりであった。
by iwasetoke
| 2009-07-28 23:07
| ランラン
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