登場人物
第二章
●ビリー・ジェイソン 石油王の曾孫、おかげで金はあるがわがままな性格。ある日倉庫で古ぼけた日記を見つける。チョコボが大好物。 ●トライセラ・ジェイソン 石油王の孫。ビリーの父。流れ弾にあたり即死。享年41歳。本編には書かれていないが、生前は、財力にものをいわせた切手蒐集が趣味だった。60枚以上持っていた。 ●ステファン 腹話術芸人。父親は探偵業を営んでおり、ジェイソン一家との関係が深いことでも知られている。 ●吉川 第一章でNYに飛ばされたが奇跡のカムバック。事件の影響で冷徹な男となった。 第一章 吉川 桜井 菊池 村井 真由美 ペドロ 番場ヒロフミ バンババン 桑田 シトラス ビリーバンババン 以前の記事
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「村井君を探さなきゃ」
「じゃあ、ここは二手に別れよう」菊池の提案に俺たちは同意した。 「俺と真由美は館に潜入するから菊池は林を探してくれ。じゃあ真由美行こうぜ」 歩き出す俺の腕を菊池がつかむ。 「ふざけんなよ、テメエ。何で俺が一人で気味の悪い林歩き回らなきゃならないんだよ。俺が真由美と組んで館に潜入する。お前が林を探せ。真由美行こうぜ」菊池が憮然とした態度で言った。 「おい、結局乳繰り合いが目的か?菊池。目的を忘れるなよ、村井を探すんだぞ」 「分かってるよ。でも村井を探すだけなら俺が真由美と館探しても問題ないだろ、そうだろ?ん?」 「お前毎回そうだよ。勉強とセックスだけじゃんよ。やめろよ、そういうの」 「何言ってんだ?今は村井を探すときだろ」 「じゃあ菊池、てめぇチンコ見せろ。勃起してたらこの場でなぶり殺しだぞ、このゲス野郎」 「2人ともやめなよ!冷静になってよ!」真由美が叫んだ。 「もめるなら3人で館の中を探せばいいわ。そうでしょ?」 確かにそうだ。俺たちはこの緊急事態に冷静さを失っていた。 俺たち3人は館を目指して出発した。しかしすぐに俺たちは恐ろしいことに気づいた。鬱そうとした林は想像以上に広く、樹高が高いため館の方向を掴むことさえできない。しかも炎天下の中、ギついた太陽は容赦なく俺たちの体力を簒奪してゆく。あてども無く歩き続けるが館の場所はつかめず古井戸を発見した段階でついに日が暮れてしまった。 「おい、今日はここで夜をあかそう。体力の限界だ」菊池の提案に俺はうなづく。真由美は明らかな脱水症状に陥っていたし、夜中に林を歩くことほど危険なことはない。 「ったくどんだけ広い敷地持ってんだ、番場の野郎」 今は朝日を待つことしかできない。
by iwasetoke
| 2009-07-26 23:00
| ダイナミック
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