登場人物
第二章
●ビリー・ジェイソン 石油王の曾孫、おかげで金はあるがわがままな性格。ある日倉庫で古ぼけた日記を見つける。チョコボが大好物。 ●トライセラ・ジェイソン 石油王の孫。ビリーの父。流れ弾にあたり即死。享年41歳。本編には書かれていないが、生前は、財力にものをいわせた切手蒐集が趣味だった。60枚以上持っていた。 ●ステファン 腹話術芸人。父親は探偵業を営んでおり、ジェイソン一家との関係が深いことでも知られている。 ●吉川 第一章でNYに飛ばされたが奇跡のカムバック。事件の影響で冷徹な男となった。 第一章 吉川 桜井 菊池 村井 真由美 ペドロ 番場ヒロフミ バンババン 桑田 シトラス ビリーバンババン 以前の記事
カテゴリ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
結果から言って、俺たちは一千万円を獲得し、復讐への用意は整った。
今、俺たちはNY国際にいる。右手には東京行きのチケット。バンバを殺す。 復讐はここから始まるのだ・・・・・・ ―終― 第三章は9月10日スタート!乞うご期待! #
by iwasetoke
| 2009-08-14 16:59
| ダイナミック
「おうおうヨーコさん、ついにオーダー・デルタにピッタリなジャップ見つかったのか??」
「そうだチユウ、クリフ。やっと吉川と村井が来たんだチユウ。」 「そいじゃすぐにアーノルドの店に連れてかないと!」 「そうあわてなさんなチユウ。吉川チユウ、こいつはクリフ・ハンガーチユウ、アタシのボディ・ガードだチユウ」 ヨーコばばあは屈強の黒人を指差した。どうやらクリフ・ハンガーという名前らしい。 「おいおまえら。アタシらとのミリオンダラーベイビーな作戦に参加するなら『誓いの儀式』をするんだチユウ」 「誓い??そんなんなんだってやってやるぜ!俺はオールカモンだ!」 「おい村井、話聞いてからにしろよ…」 「うっせ!」 もはや村井はミリオンダラーベイビーという響きの虜になっていた。全くこの男の短絡さには困ったもんだ。 「言ったチユウ?なら…」 ヨーコばばあは床にあぐらをかき、何かわけのわからない言葉を呟いたかと思うと、突然俺達に向かってマングリ返しの姿勢で大開脚をした。ワンピースのしたはノーパンで、陰部が露出している!そしてその中にはなんと目玉があるじゃないか。しかもこっち見てる。 「サ…サウロンの目だぁ…アハハ」 村井は涎を垂らしている。 「村井やめとけ!」 「うっせ!!」 村井はヨーコばばあのサウロンに飛びつき、むしゃぶりついた。 「ズズージュパッズパ!ジュパッジュパッジュパッズズーズズーズズーズズーズズージュパッズズージュパッジュパッズズージュパッ!」 「フアッフアッホアッホアッフアッフアッホアッホアキーーーーーーン!!!」 合衆国全土に響き渡るヨーコばばあの咆哮。キャスパーキャスパー。 「村井チユウ、合格チユウ。続きは隣の部屋でやるチユウ。」 「ベリーオーケー。ミリオンダラーベイビー。」 「村井…」 その時物凄い殺気を感じた。クリフが上目遣いで舌なめずりしながら俺を見てる。with全裸勃起。黒人最強。 「キッカワ~カモンベイビ~。タマネギ食べれる~?ウフッ!ダーーー!」 「ウアアアアアアアアアアアアアアアア!」 … 「わかったかチユウ。大富豪ビリーとステファンに会ったらすぐにアーノルドの店に連れていけチユウ。どんな手も使っていいチユウ。」 そう言うと、ヨーコばばあは1万ドルをくれた。 「ビリー達も秘宝を狙ってるチユウ。てゆうかビリーが秘宝の鍵を握ってるチユウ。どうしても言うことを聞かなかったらアタシの名前を使えチユウ。」 「オーケー了解ヨーコばばあ。」 こうして俺達はオーダーデルタを開始したのだった。 … 畜生。ビリーの野郎は呑気に荷台で寝てやがる。 そうこうしてるうちに俺達のダンプはヨーコばばあの手下の一人、アーノルドが経営する風俗ランドに着いた。 #
by iwasetoke
| 2009-08-13 10:47
吉川はFuck’in whiteをダンプに押し込んだ。服も車も50マイルほど手前でションベンをしていたヒスパニックのおっさんから奪ったものだ。
こいつがビリーだよな?それから後ろの席で村井がボコボコにしてるのは誰だ?まぁビリーの相方ってとこか。変な人形もってやがって。けっ。 それにしてもここまで順調に事が進むとはな・・・・・・・ 番場との戦争に向けて莫大な資金が必要だった俺達は途方に暮れていた。 「どうすんだ吉川!NYで一文無しなんてシャレになんないぜ!?黒人とストリートファイトでもやれってのか!?ってことは俺はフェイロンか!?」 「落ちつけよ村井。じたばたしても始まんないぜ。」 「なんて安いセリフ!」 そうこう言う俺も打開策は何も無かった。するとそこに一人の老婆が現れた。 「なんだよばあさん。見せもんじゃないぜ!東洋人がそんなにめずらしいかい?」 村井は食ってかかった。しかしよく見ると老婆はよく日に焼けているがモンゴロイドであった。 「おばあさん。もしかして日本人ですか?もしよかったら助けてもらえませんか?」 俺はダメ元で頼んでみた。すると老婆はこう言った。 「ふふふ。もとよりそのつもりチユウ。あんたらさっきから見てればずいぶん貧相チユウ。けどその健康な肉体はあの計画にぴったりチユウ。」 「おいばあさん。なんだよ計画って。」 村井は尋ねた。すると老婆はニヤリと笑いこう言った。 「あんたらミリオンダラー欲しくない?」 「ファイナルアンサー!!!!」 村井は完全に段取り無視だった。 #
by iwasetoke
| 2009-08-11 00:53
| 耕太郎
おっと、うっかり寝ちまった。何せあの銃弾の嵐を潜り抜けてきたのだ。自己認識以上に身体は消耗していたのだろう。
「ようやく起きたのか。いま俺の父さんがコッチに向かってる」 「そうか・・・」 「そういや、父さんが変なこと口走っててな」 「何だよ?」 「いや・・・『秘宝は人を狂わせる』とかなんとか・・・」 なんだ?FUCKIN曖昧だぜ。 「まあ、いいや。お前の父さんがコッチ向かってるなら安心だろうよ・・・・・・」 そのとき、呼び鈴が鳴った。 「おお、父さんだ」ステファンが受話器を取る。 「今、鍵開けるから・・・・・・はい?ちょっとアナタ何言ってるんですか?」 「どうした?」俺は尋ねる。 「いや、何か父さんじゃなくて、ガイジンつーかさぁ」 「そんで何だって?」 「いや、今すぐ俺と一緒に来い、って」 「Fuck! Fuck!このFUCKINヤバい時に面倒ごと増やしやがって。ジャンキーのFUCKINフォーリナーだろうよ。ちょっとブッ飛ばしてくっぜ?」 俺は玄関へ向かい、のぞき穴から相手の顔を確認する。サングラスをかけてはいるが、東洋人であることは分かった。FUCKINイエローモンキーだぜ。JAPANESE HAGOITAでもしとけっての!扉を開ける。 「おい、アンタどういうつもり・・・」 カチャリ。こめかみに冷たい感触。 「今すぐ車に乗れ」東洋人の落ち着きはらった声。玄関口には薄汚いダンプ。 「てめえ、誰だ、このやろう」 「俺はヨシカワ。1年前まで平凡な受験生だった。今は世界一残忍な復讐者さ。さあ、車に乗るんだ」 #
by iwasetoke
| 2009-08-10 17:27
| ダイナミック
「おまえはヨアキム・ハンセンか!」
そう突っ込むと、ステファンは黒目を取り戻して笑った。 このくだり、いつものリアルタイム過ぎて伝わらない格闘技モノマネシリーズも健在だ。 「そんなことより・・・」 俺は気を取り直して今までの経緯を詳細に話した。 「・・・ということで、俺は今fuckin危険なポジションに置かれてるわけよ!」 「ほほう、そいつは大変だ。それで?俺に何をしろっていうんだ?俺なんか人形劇とフィストファックだけが取り柄の、どうしようもないfuckin坊やだぜ。」 驚いた。かつて犬のおまわりさんを好演したあいつの右拳は、今となってはそんなところに才能を発揮しているとは。だが俺は、彼に対する絶望と、一種羨望の気持ちをぐっと抑えて(というのも俺は「石油王のくせに指がカサカサで、これじゃああたしのキュートなクリちゃんが擦り切れちまうわよ!」と言われ大手アパレル会社の女社長と別れたばかりだ)ステファンにこう切り出した。 「おまえの家は代々うちと関わりが深いだろう?それにお前の職業は探偵と来た。俺の親父やじいちゃんと親しいヤバい野郎のこといろいろ調べてるらしいじゃあねえか。それでもって、お前もあの日記のことについて何か知ってるんじゃないかと思って。」 「あの日記?」 一瞬ステファンの顔が青ざめた。 ・・・ような気がした。 「よくわかんねえけど、とりあえず今は保身が第一だろう。俺は明日仕事でシカゴに発つ。今回の仕事は、ちょっと俺の身元が知れたらまずいから、飛行機じゃなくて車で行く。お前も乗っていくといい。だいたいそんなに日記が気になるならなんでその地下室とやらからさっさと抜けてきちゃったんだよ。いかにもなんかありそうじゃんかよ。」 「ほっとけ、ブラザー。レットミーアローンだ、兄弟。出てきちゃったものはしょうがない。とりあえず、車乗せてくれよな。」 そういって、俺は大きなリビングのソファに寝転がった。 (挿絵・エースケ・ダイナミック) #
by iwasetoke
| 2009-08-06 18:21
| 塾長
|
ファン申請 |
||